先日のレッスンではアロマテラピーでスキンケアのお話。
そこで出た受講生さんからの質問。
「化粧品なのに効果効能をうたっているものってありますよね?それはいいんですか??」と言うもの。
化粧品には「化粧品」と「薬用化粧品」と言われるものがあります。その違いは・・・
「化粧品」は人の体を清潔に保って保護する衛生的な目的と、見た目を美しく変えるという美容的な目的を持つもので、
人に対する作用が穏やかなものを言います。
「薬用化粧品(医薬部外品)」は、主に予防・改善を目的としたもので、厚生労働省により医薬品よりも穏やかな薬理作用と安全性が認められた有効成分が配合されているものです。その中で化粧品としての効果を認められたものを「薬用化粧品」と言います。(「美肌成分事典」より)
効果効能をうたっている化粧品は「薬用化粧品」になりますので、ある程度の効果効能をうたうことは可能なのです。
私たちの皮膚は「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層構造になっています。
一般化粧品は皮膚の表皮までで皮膚の表面を清潔にしたり潤したりします。それに対して医薬部外品・医薬品は真皮まで到達し作用を及ぼします。
それでは「精油」はどこまで到達するのでしょうか?
皮膚は私たちの体を守る臓器です。有害なものを簡単に体内に入れないように保護する大切な役割があります。
しかし「分子量が小さい」「脂溶性である」という条件があれば、容易に真皮層まで到達し血管に入り血流にのり体内を巡ることができます。
この条件に当たるのが「精油」です。ですので精油は真皮層まで理論的には到達することになります。
精油は「雑貨扱い」ではありますが、ちょっと乱暴な言い方になるかもしれませんが・・・その性質からみると「化粧品」でもあり「医薬品」でもあると言えてしまいます。
となると皮膚に精油を塗布することでのメリットもありデメリットもありますよね。
雑貨使いの精油ではありますが、その性質を知って使い方も注意しなければならないのです。
雑貨だから気軽に手に取れる良さがある反面、雑貨だからと安易に捉えているとマイナスな部分も出てきてしまいますね。
あ、決して精油を扱うことを怖がらせているわけではありませんよ!!
私たちに恩恵をもたらす精油を適切に扱って欲しいという願いがあるのです。
「わかる繋がる活かせるアロマ」ではしっかりと精油の安全性についても学びます。
わかる繋がる活かせるアロマ