初めて惹かれた精油
私がアロマを始めたのは「元気になって自分の力を発揮したかった」からでした。
環境の変化、心境の変化、身体の変化、一気に訪れた変化に対応できず、ストレスを溜め込んでいました。
そんな時に知ったクラリセージという精油。
もともとホルモンのアンバランスにより生理周期が整っていなかった私に、アロマの書籍にあった「クラリセージには女性ホルモン様作用がある」という言葉に惹かれ手にとりました。
最初は文字からの情報で知ったクラリセージでしたが、香りもうっとりするほど良くって大好きな精油になりました。
それは本当にホルモン様作用のおかげだったの?
クラリセージ精油を中心とする精油のおかげで、だんだんとホルモンのバランスが整っていき体調も心の調子も少しずつ改善されていきました。
本格的にアロマを勉強していくうちにだんだんと精油の成分にも詳しくなっていき、クラリセージ精油の「ホルモン様作用」の根拠は「スクラレオール」という成分が関係している、と知るようになります。
このスクラレオールという成分は「女性ホルモンのエストロゲン様作用に類似した構造をしているので、体内に入った時に同じような働きをする」という風に学びました。
しかし学びを深めていくうちに色んな疑問が湧いてきます。
・スクラレオールってクラリセージにはほんの少ししか入ってないよね?
(ケモタイプ精油辞典によると含有量は最大でも5%となっています)
・スクラレオールは分子が大きいのに容易に体内に取り込まれるのかしら?
そしてある書籍にこんな1文を見つけました。
「スクラレオールは体内に取り込まれた際に本当にエストロゲンと同じ働きを示してしまうのか、という厳密な研究は未だ解明されていないのが現実です」
なんと!!!
では私がクラリセージ精油の香りに惹かれ心身ともに良い状態になっていったのは何故なんだろう??と思うようになりました。
答えは主要成分にあるんじゃないかな?
クラリセージ精油の主要成分は
・エステル類の酢酸リナリル(45%~75%)
・モノテルペンアルコール類のリナロール(10%~30%)
酢酸リナリルは鎮静作用がありストレスや不眠など精神的な疾患に対して非常に有効な成分です。
リナロールも鎮静作用や抗不安作用を持つのでこちらも精神的な疾患に対して有効な成分です。
この二つの成分を併せ持つクラリセージ精油。
私のホルモンのアンバランスの理由はおそらく「ストレス」が原因でしょう。
重くのしかかるストレスによりホルモンがうまく分泌されなかったんだと思います。
酢酸リナリルとリナロールのゴールデンコンビにより、うまく気持ちのバランスが取れるようになり、徐々に改善されていったんだと考えています。
クラリセージの物語を知る
酢酸リナリルとリナロールの組み合わせの精油はクラリセージ精油以外にもたくさんあります。
ラベンダーアングスティフォリア、ネロリ、ベルガモット、などなどあります。
では何故クラリセージ精油だったんでしょうか。
成分だけでは語ることができないクラリセージの物語(歴史・学名・植物の姿)が私の心を動かしたのだと思います。
精油を知るには土台として「成分」はとっても大事。
でも精油を瓶に入った液体としてではなく、植物としてあらゆる方向から眺めていくことが大事だと思っています。
これを知ると「何故私がこの精油の香りに惹かれたのか」その理由がわかってきます。
霧が晴れ、夜は明ける
とても古い本なのですが「やさしいアロマテラピー」という書籍を手に入れました。
そこに書かれていたクラリセージのメッセージ。
「霧が晴れ、夜は明ける」
この言葉を読んで
「あぁ、本当に霧が晴れて夜は明けた。クラリセージ精油のおかげで私はこんなに元気になれた」
そう思って温かい涙が溢れました。
精油ってとっても優しい。
そしていつでもサポートしてくれる。
自分はまだまだいける、大丈夫!!そう思わせてくれる存在なんだとあらためて確信しました。
