精油は無色透明な液体はないと言われています。柑橘系の精油はわかりやすいですよね。
精油の中にはタイトルにあるように「青系の色」を持つ精油がいくつかあります。
今日取り上げたいのは「ヤロウ精油」というちょっとマニアックな精油のことです。
ヤロウ精油の説明文には「青い色をした・・・」とか「濃い青色をした・・・」と書かれていることが多いです。
ヤロウ精油の青系色はカマズレンという成分のためです。
蒸留の最中にカマズレンの前駆物質が変化してカマズレンという青系色の成分に変わります。
ですが私が過去に持っていたヤロウ精油は青系の色では無かったのですっ!!
混乱しました。青色じゃない!ってことはもしや偽物なんではないか??と。。
で問い合わせました。
間違いなくAchillea millefolium(ヤロウ)という植物から得られた精油であると契約農家さんにも確認済みである、と。
私たちが手にしている精油は「天然の植物から得られた液体」ですので、作が違えば香りも色も異なることが生じるものだ、
ということでその時は納得したのですが・・・。
昨日さらにそういうことか!と納得する記載を見つけました。
ヤロウという植物は約11種類くらいありその分類はとても複雑だそうです。そしてその1部のみがカマズレンの前駆体を含んでいるらしく、全てのヤロウから青系色の精油が得られるのではないそうです。
プロの植物学者でも個々の種を特定するのに苦労しているらしく蒸留してはじめてわかるそうなのです。
なるほど〜〜!!
なので私が持っている精油はカマズレンの前駆体を持たないヤロウだったので「蒸留しても青色にはならなかった」ということなのでしょう。
ということは厳密にはヤロウもケモタイプがあるのかな?とまた疑問がむくむくと湧いてきます。
これはまた調べてみないとわからないことですが・・・。
大事なことは、私たちが扱っている精油は植物から得られるものだということ。
その植物は人間の都合の良いように成分を作り出すものではないということ。
だから面白いんじゃないかな?って思うのです。
3年前かな?北海道の興部に行ったときに収穫したヤロウです。
ここのヤロウはペパーミントと共存して育っていてとても興味深いなぁと思いました。
蒸留したらここに育つヤロウは青系色が出たのでしょうか??謎ですね^^