クレオパトラとローズの関係を探る

「認定アロマアナリスト養成講座」1回目のレッスン。

最後の時間で「精油のプロフィール作り」についてお伝えしました。

今日生徒さんが選んだ精油はローズ精油でしたので、このローズ精油を例にとってプロフィールの作成の仕方をお伝えしました。

どんな風にプロフィールを作ったら良いのか最初は戸惑ってしまうものです。

まずは精油の基本情報を集めます。

基本情報とは「学名・科名・産地・抽出部位・主な芳香成分・主な作用・禁忌事項」などです。

ここから連想ゲームの始まりです(笑)今日のレッスンの模様をチラッと文章でお見せします。

生徒さんが芳香植物の歴史の中で一番気になる、面白いと思ったのが「クレオパトラとローズ」のお話だったそうですので、
ここと絡めてプロフィール作成、メッセージ構築を進めていきました。

抽出部位は「花」です。ローズは精油の抽出量がとても少なく3トンのローズから精油はわずか1kgしかとれません。

「なんでそんなに抽出量が少ないのかな?」その答えはローズが精油を出す理由にありそうです。

植物が精油を作り出すのは「生存戦略」です。外敵を寄せつけないためや受粉を手伝ってもらう虫に来てもらうために、
芳香成分を作り出します。

ローズの場合は「蜜腺」と言われる花の蜜液を分泌する組織から精油も分泌されます。蜜腺に精油があるのは受粉のために
蜜と香で虫を誘引するためです。

ということでローズの精油の抽出量が少ないのは、虫をおびき寄せるために、芳香成分をダダ漏れさせているから
精油の抽出の時には少なくなってしまうのかな?という想像ができます。

そしてローズとクレオパトラの共通点を探していきます。

クレオパトラは様々な植物を用いていたようですが、中でもローズを一番好んで使っていたようで、ローマ帝国の有力者と手を結ぶ戦略にも
ローズを使っていたと言われています。自分の大事な国エジプトを守るために。

「なぜクレオパトラはローズを戦略に使っていたのでしょうね??」「自己アピールのためかな?」

自己アピールって自分のことをよく知らないとできないので、クレオパトラは自分のことを熟知していたのかもしれません。

ローズも自分の魅力「甘い蜜と甘い香り」で虫をおびき寄せて受粉させ、次世代へ繋ぐ戦略を取っていますね。

クレオパトラの戦略とローズの戦略が重なります^^

そしてローズといえば花言葉は「愛」です。ローズの「愛」ってどんな愛なんでしょう??

自分を愛せない人が他人を愛することなんてできないって言いますよね。

分け与える前にまず自分を満たす。

もっと自分に目を向けなさい、自分を知りなさい、自分を愛しなさい!ってことなのかもしれない。

そうするとローズの愛って「自分に向ける愛」なのかもしれません。

ということでローズのメッセージは「自分を満たす、自己愛」という風に言えるかもしれません。

クレオパトラはローズの様に自分を満たす術を知っていて、しっかりと自分を愛しむことができた人なのでしょう。
そして満たされている自分の魅力を使って大事なエジプトという国を守ろうとしていたのかもしれません。

これはあくまでも一例です。
もっと自由に想像してメッセージを作り上げることはできます。

それぞれにローズ精油のメッセージがあって良いと思うのです。





この記事を書いた人

山野 笑子

アロマテラピーに出会い「大丈夫、私ならできる」と自信が持てたことをきっかけにアロマテラピーの学びを深める。
精油は私の人生に彩りを与えてくれたことから、2013年千葉県松戸市に「アロマテラピースクール&サロン irodori」をオープンする。
アロマテラピーのレッスンを通じて「一人一人が自分にしかない魅力に気づくことで、望む未来へ向かって一歩踏み出せる」と伝えることを自らのミッションとしている。
何事も前向きに捉える姿勢とアロマテラピーに対する知識と情熱から、安心感がある、信頼できるとの感想を多くいただいている。

アロマインストラクター