「アロマの資格取得レッスンでそう学んだから」
「講師がそう言っていたから」
アロマの学びを活かす、特に人に伝える立場ならば、この考え方は改めないといけないなとつくづく思います。
「物事を斜めから見る」と言ったらちょっと嫌な奴ですが(笑)
「なぜ?どうして??」「それ事実?」と疑問に思うことは大切だと感じています。
精油を扱う上では直接的に関係ありませんが「歴史」の部分は結構間違いが多いです。
例えば。。
「ハンガリーウォーターの逸話」はアロマのテキストや本などでよく目にするお話しだと思います。
70歳を超えた高齢のハンガリー王妃はリューマチに苦しんでいたが、ハンガリーウォーターを使ったところ、みるみる回復し若返って年下のポーランド王にプロポーズされた、という話。
この話はおそらくハンガリーウォーターを売りたいがために、商品に箔と信用をつけるために考え出したもの、
と言われていますので、この逸話は作り話とされています。
アロマテラピーの名付け親であるルネ・モーリス・ガットフォセのこと。
火傷を負ったのですぐそばにあったラベンダーに手を突っ込んだらすぐに良くなったという話ですが、そんなに単純じゃないという話です。そしてそもそも火傷治療にラベンダーを使ったお話も真偽が分かれるところでもあります。
まだまだあります。
水蒸気蒸留法を「発明した」と言われるイブン・シーナ(アヴィケンナ)ですが、「発明」ではなく「確立」させた、
と言われています。
しかし。
これもまだ調べ途中ですが、錬金術や蒸留の本を読んでいるとイブン・シーナは登場しないのですよ。。
「確立させた一人」として捉えた方が良さそう・・・。
もっともっとあるのですが、収拾がつかなくなりそうなのでこの辺りでやめておきますが・・・。
歴史上のことなので曖昧なところはあるのは仕方がないことですが、アロマの本に書いてあることと、その他の書籍に書かれていることにはだいぶ乖離があるな、という印象です。
ですので学びを続けていくならば、そして伝えていくならば、もっと視野を広く持つ必要がありそうですよ。
アロマ関連の本ばかりだと「木を見て森を見ず」でとても視野が狭くなってしまいます。
アロマテラピーの世界は曖昧なことがとても多いのですが、それでもできる限り「正しい情報」を知る、
伝える努力が必要だと感じています。
私の場合「義務感」だけでなく「探求する」「追求する」楽しさもあるので、苦にならないのが幸いです^^
今お伝えしている「わかる繋がる活かせるアロマ」レッスンも、情報の修正、更新が必須なので、受講を終えた生徒さんたちに改めてシェアする時間を作りたいと考えているところです。