海外ドラマの中の芳香植物

海外ドラマ(主に欧米の)を好きでよく見ます。

何気なく見ているドラマに芳香植物や精油が登場することがよくあります。

最近では「エミリー、パリへ行く」の中で「ラベンダーはおばあちゃんを思い出す」のようなセリフがあったり、
「皇妃エリザベート」の中では「世継ぎのためにチェストツリーを」のようなセリフがあったりと、日本と違って芳香植物や精油が身近に存在するのかなと思います。

そんな中「あれ、これって聞いていた話と違うな」と思うことがありました。

数年前のことです。大好きな「クリミナルマインド」を見ていたときのことです。「ナルドの香油」としてラベンダーの香りが登場するシーンがありました。

「ナルドの香油ってスパイクナードのことじゃなかったっけ」?と思ったのです。

スパイクナード Nardostachys jatamansi

聖書にも登場する精油と学んできました。

実は聖書にははっきりと植物名が書かれているわけではなく「ナルド」としか記載がないようで、
実はその植物は「ラベンダー」だったと考えられているそうなのです。

ラベンダーの古代名は「ナルド」だそうで、手持ちの「ラベンダーとラバンジン」という書籍にもそのように記載がありました。

そしておそらくこのラベンダーはラベンダー・アングスティフォリアではなく、スパイクラベンダー(ラベンダースピカ)
なのではないか?とも考えられます。

ラベンダーアングスティフォリア Lavandula angustifolia
スパイクラベンダー       Lavandula latifolia


多くの書籍には「ナルドの香油」といえば「スパイクナード」と書かれていますが、こんな風に海外ドラマから教えられることも
あるんだなぁと思っています。

そう学んできたから間違いない。ではなく、あれ?と思ったら調べてみるって大切ですね。

この記事を書いた人

山野 笑子

アロマテラピーに出会い「大丈夫、私ならできる」と自信が持てたことをきっかけにアロマテラピーの学びを深める。
精油は私の人生に彩りを与えてくれたことから、2013年千葉県松戸市に「アロマテラピースクール&サロン irodori」をオープンする。
アロマテラピーのレッスンを通じて「一人一人が自分にしかない魅力に気づくことで、望む未来へ向かって一歩踏み出せる」と伝えることを自らのミッションとしている。
何事も前向きに捉える姿勢とアロマテラピーに対する知識と情熱から、安心感がある、信頼できるとの感想を多くいただいている。

アロマインストラクター