アロマの世界と植物学の世界の違い

季節の変わり目には呼吸器系の不調が出ることが多いです。
そんなときに手を伸ばす精油のひとつにラヴィンツァラ精油があります。

ラヴィンツァラ精油 Cinnamomum camphor

同じ学名を持つものに

クスノキ精油 Cinnamomum camphor
ホウショウ精油 Cinnamomum camphor Prest. var. linaloolifera Fujita

があります。

またホウショウ精油は、葉から採取されるものを「ホーリーフ」、材から採取されるものを「ホーウッド」と呼ばれたりします。

アロマの世界ではラヴィンツァラ、クスノキ、ホウショウ(ホーウッド、ホーリーフ)はケモタイプとする説が支持されています。
写真のラヴィンツァラ精油の小瓶を見ると「CT CINEOLE」と記載がありケモタイプとしていることがわかります。

ですが植物学の世界、植物学的に分類を見るとラヴィンツァラやホウショウはクスノキの近縁種や亜種となっています。

どちらが正しい解釈なんでしょう?悩みますね。。

ここ最近は今まで学んできたことの見直しをしていまして、見直しをしながら感じたことがあります。

「アロマの世界では植物に対する認識が甘いのでは?」ということ。これは私自身の学びの甘さとして反省も込めています。

色々調べたり、植物に詳しい方にお話を伺うと、やはりラヴィンツァラはクスノキのケモタイプではなく近縁種なのでしょう。
(アロマトピア169号「日本産精油のはじめ方」の記載や、かおりとさんの「ひのもとアロマ講座」で伺ったことからもそう思います)

そこまで知らなくても精油を使う分には全く問題はないのですが、少しでも違和感を感じたことは調べていきたいと思います。

それは私にとって苦になるどころか楽しいことであり、精油を探求するには植物を知ることだと思うからです。

ま、でも、植物にとってはケモタイプだろうが近縁種だろうが、知ったこっちゃない!ってことでしょうけどね(笑)



この記事を書いた人

山野 笑子

アロマテラピーに出会い「大丈夫、私ならできる」と自信が持てたことをきっかけにアロマテラピーの学びを深める。
精油は私の人生に彩りを与えてくれたことから、2013年千葉県松戸市に「アロマテラピースクール&サロン irodori」をオープンする。
アロマテラピーのレッスンを通じて「一人一人が自分にしかない魅力に気づくことで、望む未来へ向かって一歩踏み出せる」と伝えることを自らのミッションとしている。
何事も前向きに捉える姿勢とアロマテラピーに対する知識と情熱から、安心感がある、信頼できるとの感想を多くいただいている。

アロマインストラクター