「イタリアの雨上がりの春の朝を思い起こさせる」

苦味と憂いも感じる香り

先日のAEAJアロマフェスタで人気だった精油が2つあります。

そのうちのひとつ。

紅茶好きな方なら「アールグレイの香り付け」でわかると思いますし、香水好きならオーデコロンの主役となる香りと言えばわかるかな?そんな精油。

「ベルガモット精油」です。

オレンジやグレープフルーツと同じ柑橘系の精油ですが、大雑把に言うと、他の柑橘系がリフレッシュ系だとするとベルガモットはリラックス系。

成分を見ても他の柑橘系とちょっと違うな、と感じます。

柑橘系精油に多く含まれる「リモネン」という成分(他の柑橘系精油は70~90%含みます)が、ベルガモットは40%ほど。

そのかわりにリラックスのゴールデンコンビの成分でもある「リナロール」「酢酸リナリル」を含みます。

ベルガモット精油の香りは苦味と少し憂いを帯びたようにも感じる香りです。大人な柑橘系の香り、と言う感じでしょうか。

私も大好きな香りです。

そしてこの香りを選ぶときに浮かぶメッセージがあります。

「べき」「ねば」を手放すとき

アロマアナリーゼのセッションでベルガモット精油のメッセージを

「完璧主義をやめる、手放す」

とお伝えしています。

「〜するべき」「〜ねばならない」と何事も完璧にこなさなくてはいけないと思っている、思い込んでいる。

それを手放そう!とベルガモットは優しく教えてくれる精油だと私は思っています。

雨上がりの春の朝のような爽快感を

イタリアに伝わり育ったベルガモット精油は、元祖オーデコロンの主役となる香りです。

「ケルニッシュ・ヴァッサー」(ドイツ語でケルンの水)これをフランス語読みしたのが「オーデコロン」です。

「私の香りは、イタリアの雨上がりの春の朝を思い起こさせる。故郷のベルガモット、その他いろいろな柑橘、そして花々とハーブ・・・」

このケルンの水を生んだと言われるヨハン・マリア・ファリーナが、この香水が完成したときに兄に送った言葉だそうです。

べき、ねば、完璧でなければいけないという想いを手放したら、雨上がりの春の朝のような爽快感と身軽さを感じられるかもしれませんね^^

この記事を書いた人

山野 笑子

アロマテラピーに出会い「大丈夫、私ならできる」と自信が持てたことをきっかけにアロマテラピーの学びを深める。
精油は私の人生に彩りを与えてくれたことから、2013年千葉県松戸市に「アロマテラピースクール&サロン irodori」をオープンする。
アロマテラピーのレッスンを通じて「一人一人が自分にしかない魅力に気づくことで、望む未来へ向かって一歩踏み出せる」と伝えることを自らのミッションとしている。
何事も前向きに捉える姿勢とアロマテラピーに対する知識と情熱から、安心感がある、信頼できるとの感想を多くいただいている。

アロマインストラクター