1本の木から3種の精油が得られます
「この香り好き〜!」という方が私の周りには多いネロリ精油。
ネロリ精油が好きな人のことを「ネロラー」と呼んでいます(笑)
ビターオレンジは1本の木から3種類の精油が得られます。
花から得られるのが「ネロリ精油」、葉から得られるのが「プチグレン精油」、果皮から得られるのが「ビターオレンジ精油」です。
このように一つの植物から複数の精油が得られる植物は数少ないのです。
アンナ・マリアの手袋の香り
人の名前を意味する精油はネロリ精油が唯一と言われています。
17世紀のイタリアのネロラ公国の公妃、アンナ・マリアが革の手袋の香り付けにビターオレンジの花の香りを使い、パリの社交界で話題になりました。
当時は香りに、それを身につけている人の名にちなんで名前をつける習慣があったそうで、その香りは「ネロリ」と呼ばれるようになったそうです。
儚さと強さのバランス
ネロリ精油には「神経バランス回復作用」があります。
バランスが崩れているものを元に戻す作用と言われています。
ネロリ精油は「自分の中にある二つのバランスをとる」というメッセージがあると私は感じています。
ある時、ネロリではないのですが、みかんの花をいただいた時のことです。(ネロリにとてもよく似ています・下の写真がそうです)
とても香りが良いのでせっかくなので「ハーブウォーターを作ろう!」とお花を触っていたら、ぽろっと花びらが簡単に落ちてしまうんです。
「あぁ、やっぱりこの花は儚いのね、繊細なのね」と思いながら花びらを触っていると、とっても肉厚で強い!
繊細さと強さを併せ持つお花、ネロリ。
「あぁ、そういうことか!!」
ネロリを触っていてさらに精油のメッセージが腑に落ちました。
繊細さも強さもどちらも自分。
そのバランスが崩れてしまうと苦しく感じてしまうのかな。
その崩れたバランスを上手に整えてくれるのがネロリ精油なのかもしれませんね。