頼る、甘えることも大事

落ち着く香りの訳は?

この精油の香りを嗅ぐと、大好きな東寺の講堂に一歩踏み入れた時のようにちょっとかび臭い香りと懐かしさを感じ、一瞬で過去にタイムスリップしたような気持ちになります。

そしてザワザワしていた心が落ち着いていきます。

サンダルウッド精油。「白檀」のことです。

サンダルウッドは伝統的に仏教やヒンズー教の儀礼に用いられてきました。
だから私たち日本人の心に深く染み渡るのかもしれませんね。

どんな生き方を選択する?

サンダルウッドという植物の生態を知った時に「精油」だけでは見えてこなかった姿が見えてきました。

サンダルウッドは「半寄生植物」です。発芽してしばらくは自分の力で生きていきますが、途中から近隣の植物から栄養を取り込み生きていきます。

そしてゆっくりゆっくりと成長し、精油の含有量が最大となるのに4,50年もかかります。

そんな生態を知ってから、サンダルウッド精油は私たちに「あなたはどんな生き方をしていくの?」と静かに問いかけてくれる精油なんじゃないかな?と思うようになりました。

頼ることは悪いことじゃない。

「頼ることは甘えなんじゃないか?」そう思うことがよくあり、人に頼る甘えることが私はとても苦手でした。

でも、サンダルウッドの生き方を知ってから「頼ることは悪いことじゃない」そう思えるようになりました。

適度に人の力を借りることも大事。
人は一人では生きていけないものだから。

ちょっと大げさかもしれませんが、生き方に迷った時は、サンダルウッド精油と向き合ってみるのも良いかもしれませんね。

この記事を書いた人

山野 笑子

アロマテラピーに出会い「大丈夫、私ならできる」と自信が持てたことをきっかけにアロマテラピーの学びを深める。
精油は私の人生に彩りを与えてくれたことから、2013年千葉県松戸市に「アロマテラピースクール&サロン irodori」をオープンする。
アロマテラピーのレッスンを通じて「一人一人が自分にしかない魅力に気づくことで、望む未来へ向かって一歩踏み出せる」と伝えることを自らのミッションとしている。
何事も前向きに捉える姿勢とアロマテラピーに対する知識と情熱から、安心感がある、信頼できるとの感想を多くいただいている。

アロマインストラクター