「精油の化学」にネガティブな感情を持っている方へお伝えできればと思い書いています。
この1ヶ月くらいかな?数名の方から「精油の化学」について、質問とか感情を吐露されることがあり、私もちょこっと考え込んでしまいました。
私の経験や考えが、何か少しでもお役に立てたら良いなと思います。
「化学」って言葉だけで難しい、避けて通りたい、そう思ってしまう方は多いと思います。
私の場合は「精油のことをもっと知りたい」そして「しっかりと伝えられる人になりたい」という一心で「精油の化学」を必死で学びました。
初めて精油の化学に触れた時、その時学んでいた先生に色々と質問をしたところ「覚えればいいから」という言葉が返ってきました。
(そうか覚えるしかないのか・・・よくわからないものを覚えろと言われても難しいよなぁ)と思いつつ、それ以上詳しく質問することができなくなってしまいました。(こういう教え方はしたくないなと反面教師にもなりましたが・苦笑)
資格取得のためには暗記しなければ試験に合格できません。私は必死で単語帳に書いて暗記しました。
結果試験には合格しましたが、覚えたものはすっかり頭の中から消えていきました・・・。
教える立場になった時にとても困りました。理解していないものをどうやって伝えればいいの??と。
そこで一念発起。
協会主催のセミナーに参加したり、精油の化学に詳しい先生の講座に参加したり、書籍を読み込んだり。
今も機会があれば講座に参加して理解を深めています。
私のように化学に精通していない人間は、たった一度のセミナーや講座を受けただけでは到底理解できません。
何度も何度も繰り返し学びを重ねてきました。
ただ漠然と学ぶことは余計に混乱してさらにネガティブな感情を持ってしまうので、まず「自分は何がわからないのか?」をはっきりさせることが大切です。
わからないことがわかったら、そのわからないことを丁寧に紐解いていくことです。
例えば・・・。
私もそうだったのですがよく聞かれるのが「芳香成分類」と「芳香分子」の違いです。
どちらもよく分からないカタカナの羅列なので、余計に混乱してしまうんですよね。
レッスンの中でお伝えしているのですが、学校で例えると「芳香成分類」はクラスで「芳香分子」は生徒です。そして「芳香分子」のそれぞれの作用を暗記するよりも「芳香成分類」としての特徴を捉えた方が理解が早いです。
芳香成分類の分類の仕方を知ればもっと理解が深まりまるのですが、ブログでは伝えにくいので割愛させていただきます。
移動したり話したりすることができない植物が生きるための手段の一つとして作り出す芳香分子。なぜその成分を作り出すのか?それがどんな風に私たちに活かすことができるのか?「精油の化学」をこんなふうに考えるとちょっと楽しくなりませんか??
精油を活用する上で避けては通れないのが精油の化学の知識です。精油のブレンドを楽しむのにも必要な知識ですし、精油の安全性を理解するためには大事な知識になります。
だからと言って精油の化学を知れば精油のことを全て理解できるか?活用できるのか?と言ったらそれは違います。
精油の成分は100%解明されているものではないですから。
それでも。
精油のことを知りたいならば、活用したいならば、とことん学んでみると良いと思います。
学びを深めると景色が広がります。
「精油の化学は精油を知るための一つの要素でしかないんだな」
「化学者じゃないんだから全てを知る必要はないんだな」
「精油の化学は暗記じゃなく理解することなんだな」
なんてことがわかってくると思います。誰かに言われるよりも、自分でしっかり学んだからこそわかることってあると思うんですよね。
とことん学んだからこそわかること、言えること。
これが精油を伝える自信にも繋がると思うのです。
何冊か精油の化学に関する書籍を買いましたが、今でも時折見直すのはこの3冊です。
「マンガでわかる有機化学」は10年位前に買ったもので、現在は改編されて新しい本が出ていました。
ご参考までに。。
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