ユーカリ精油のプラス面とマイナス面

これからの季節に活躍する精油。

ユーカリラディアタ精油

私は喉が弱いので予防的にこの精油を吸入などで活用します。

「肺を開く」と言う代名詞があるユーカリ精油。
呼吸をすることの大事さを思い出させてくれる精油とも言えますね。

様々な種類があるユーカリ精油

「ユーカリ」と名の付く精油には様々な種類があり、働きも異なります。

呼吸器系に使えるユーカリは

*ユーカリ・ラディアタ精油
*ユーカリ・グロブルス精油
*ユーカリ・ディベス精油

ラディアタとグロブルスは「1,8シネオール」と言う成分が豊富に含まれています。
ディベスは「ピペリトン」と言う成分が豊富に含まれています。

どちらも呼吸器系に使えますが含まれる成分が違うため作用も異なります。

もう一つ。虫除けに使えるのが

*ユーカリ・レモン精油

シトロネラール、シトロネロールと言う成分が豊富です。

虫除けにも良いですが、肩こり、関節炎など痛みや炎症を抑えることも得意な精油です。

1,8シネオールという成分について

ユーカリ・ラディアタ精油とユーカリグロブルス精油には「1,8シネオール」という成分が豊富に含まれていますが、違いはその含有率です。

グロブルスの方は約60%〜90%と高く、ラディアタは約60%〜75%です。

グロブルスの方が1,8シネオールの含有率が高いので乳幼児には使用しないという禁忌があります。

しかしラディアタ精油の含有量は少ないので「安全に」使えると私は学びましたし、
そのようにお伝えしてきました。

ですが「精油の安全性ガイド」を見るとこのように書いてありました。

「1,8シネオールを40%かそれ以上含む精油は乳児や小児の顔に塗布したり、吸入させたりすべきではない」

ということはラディアタ精油の方も「安全です」とは言い切れないということになります。

なぜ乳児や小児に1,8シネオールを豊富に含む精油が危険なのかというと、

「冷たさの感覚を起こす刺激物質であること」です。

乳児・幼児は「冷たい」と感じると一時的に呼吸を止めたりすることがあるそうなのです。

先日の講座ではマウスの実験結果から、この1,8シネオールが脳内に移行することがわかり、
さらに代謝されにくいということを知りました。

この結果がもたらすプラスの部分もあるかと思いますが、まだ脳が出来上がっていない乳児・幼児に使用することは、
とても危険なことではないかと思うのです。

このようなことから「ユーカリ・ラディアタ精油は安心安全ですよ!」とは手放しに言えないということです。

情報の更新と発信の大切さ

精油を安心して使ってもらうためには、私たちアロマプラクティショナーがしっかり情報の更新をしていかなければいけないと思います。

そして、良いことばかりを伝えるのではなく、過度に怖がらせることもなく。
精油の素晴らしさを伝える技術も必要だなと感じています。

来年から正式版がスタートする「わかる繋がる活かせるアロマ」では、最新の情報をお伝えしつつ、皆さんが自分自身でその情報から考えられることができるように時間を割いていきます。

アロマプラクティショナーとして大きく成長ができるようになるレッスンです。

ユーカリのように大きく成長してもらいたいです^^

この記事を書いた人

山野 笑子

アロマテラピーに出会い「大丈夫、私ならできる」と自信が持てたことをきっかけにアロマテラピーの学びを深める。
精油は私の人生に彩りを与えてくれたことから、2013年千葉県松戸市に「アロマテラピースクール&サロン irodori」をオープンする。
アロマテラピーのレッスンを通じて「一人一人が自分にしかない魅力に気づくことで、望む未来へ向かって一歩踏み出せる」と伝えることを自らのミッションとしている。
何事も前向きに捉える姿勢とアロマテラピーに対する知識と情熱から、安心感がある、信頼できるとの感想を多くいただいている。

アロマインストラクター