精油の抽出部位からその精油の働きをつかむことができます。
アロマアナリーゼでお伝えしている「精油のメッセージ」を構築する時に参考にしているのですが、
・植物の形や色、生息する場所などの特徴がその植物の作用を示す
・植物の特徴と人間の特徴を見比べた時に「同じ機能を持つ部位は同じ作用をする」
「特徴類似説」というものです。
詳しくは「香りの心理分析 アロマアナリーゼ」の書籍に記載されていますのでご覧いただければと思います。
精油の作用は含有する芳香分子の働きに紐づけられますが、大まかに作用を把握するにはこの「特徴類似説」がとても役に立ちます。
アロマ初心者さん向けのレッスンではこの考え方をお伝えするつもりでいます。
今度のレッスンで取り上げる「ゼラニウム精油」を見直しています。
ゼラニウム精油ってとってもユニークな精油だなと感じているところですが、その一つが、お花のような香りだけど香りの出どころは「葉っぱ」というところ。
ローズ様の香りなのでこの可愛らしいお花の部分から精油が得られるのかな?と思ってしまいますよね。
そしてこの葉っぱの形もユニークです。このユニークな形の葉の部分から精油が得られます。
特徴類似説で考えると植物にとって「葉」の役割は「光合成をするところ」になります。
光合成は人間で言うと呼吸、そして光合成をすることによって植物は成長をしていきますので、
人間で言うと肉体的・精神的な成長を意味すると考えられます。
葉っぱから得られる精油は数多くあります。
それぞれの精油が全て同じような「成長」を意味するかと言うと微妙に違ってくると思います。
それを知るためには他の側面から精油を眺めていく必要がありますが・・・。
ゼラニウム精油の「成長」ってどんな「成長」だろう?と考えた時にゼラニウム精油を好む方々の年代を考えてみました。
これはあくまでも私の推測、考えなのですが、私の周りではゼラニウム精油を好む年代で多いのは「更年期世代」です。
更年期ってどうしてもネガティブに捉えがちですよね。ネガティブな症状が出てしまうので仕方がない部分もありますが、
女性として新しいステージなんだと捉えるとちょっと気持ちも変わってくるのでは?と思います。
心や身体に変化を感じて戸惑ってしまう時期が更年期。
この戸惑いつつも新しいステージをポジティブにむかえられるようにとサポートしてくれるのが、
ゼラニウム精油の働きなんじゃないかと感じています。
私も30代〜40代半ばはあまりこの香りを好むことはありませんでした。
この精油を使うときはちょっとした切り傷の止血をする時くらい。
今も「大好き」とまではいきませんが、香りの感じ方が「あれいいかも?」と変化を感じています。
私は来年50歳になります。年齢による心身の変化がゼラニウムに近づけてくれているのかもしれません。
特徴類似説から考えるゼラニウム精油の考察でしたが、まだまだいろんな側面を持っています。
精油を一つの面から見るのではなく、多方面から眺めてみると、精油の本質が見えてきます。
「アロマアナリスト養成講座」「わかる繋がる活かせるアロマ」レッスンでは、精油をあらゆる方向から眺めて
考察していきます。
それによって精油の使い方が見えてきます。
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