型にはまりすぎないこと

定期購読している「アロマトピア」というアロマテラピーの専門誌があります。

一つ前の号が「日本産精油のはじめ方」という特集でした。

「日本産精油」「和精油」とも言われますが、ここ数年で盛り上がりを見せていて注目しているアロマ関係者はとても多いです。私もその一人ですが。

盛り上がりを見せる反面なかなかまとまった資料がないので、情報を得るのに苦労をしていたのが現状です。

そんな状況でしたのでこのアロマトピアの特集はとてもありがたいものでした。

和精油が盛り上がりを見せ私自身も注目をしている中、自分の中に小さな違和感を感じていることがありました。

(海外産の精油、日本の精油と線引きするのはどんなんだろう・・・?)
(日本人がみんな海外産の精油より日本の精油を好むのだろうか・・・?)

そんな時、長年アロマセラピストとして活躍されていてたくさんのクライアントさんを抱えている方がおっしゃっていた一言がとても響きました。

「日本人だからといって日本産精油が絶対に好きとは言い切れない」

実際に和の精油を選ばない方嫌がる方も多数いらっしゃるそうです。

そこには個人の嗅覚受容体の違い、どんな受容体を持っているかで香りの好みは変わるということです。
受容体でキャッチするのは海外の精油なのか日本の精油なのかではないということですね。

「身土不二」という言葉があります。

「人間の身体は住んでいる風土や環境と密接に関係していて、その土地の自然に適応した旬の作物を育て、食べることで健康に生きられる」という考え方です。

日本産精油をその考え方に当てはめるとそういう一面は否定できないなと思いますし、この考え方も大切だなと思います。

ただそういう考え方に執着してしまうとちょっと不具合が出てきてしまうのかなと思います。

何事も型にはめすぎないこと

海外で育とうが日本で育とうが、全てこの地球上で生育する植物です。そして私たちも同じ地球で生育する人間です。

「地球上で育つ植物から得られる精油」ということで区別せずにいちアロマプラクティショナーとして伝えていきたいなと思っています。

ちなみに和精油で好きな精油は青森ひば精油です。

先日、消臭目的で作った青森ひばとペパーミントのブレンドがおもいのほか良い香りで!!

アロマテラピーの良いところは一粒で何粒もおいしいところではないでしょうか。

フレグランスジャーナル社の回し者ではないですが・・・この号は日本産精油に興味をお持ちの方にはとても役立つ内容だと思います。
売り切れてしまう前にお手元に置いておくと良いですよ〜。

この記事を書いた人

山野 笑子

アロマテラピーに出会い「大丈夫、私ならできる」と自信が持てたことをきっかけにアロマテラピーの学びを深める。
精油は私の人生に彩りを与えてくれたことから、2013年千葉県松戸市に「アロマテラピースクール&サロン irodori」をオープンする。
アロマテラピーのレッスンを通じて「一人一人が自分にしかない魅力に気づくことで、望む未来へ向かって一歩踏み出せる」と伝えることを自らのミッションとしている。
何事も前向きに捉える姿勢とアロマテラピーに対する知識と情熱から、安心感がある、信頼できるとの感想を多くいただいている。

アロマインストラクター